P6mk2版のポートピア連続殺人事件を攻略する。どれほどの需要があるのか分からないが、攻略記事として、読みものとして、楽しんでもらえたら光栄である。
なお、ポートピアはMSX,ファミコンなど他機種でも出ているが、この攻略が通用するかどうかはわからない。また、攻略記事でミスがあったら指摘して欲しい。
ちなみに、P6初代機版は攻略法がmk2版と変わらない。
「大変です、ボス!あの山川耕造、殺されても死なないといわれた耕造が、自殺しました!」 「な、なに〜!?」 オレは、捜査一課の腕きき刑部(デカ)である。捜査一課とは、もちろん殺人課のことだ。自殺とわかっていれば、当然、オレには関係のないことである。 にもかかわらず、オレが驚いたのは、あの耕造が自殺したという意外性だ。山川耕造…ローンヤマキンの社長。 その悪質な経営振りで、人を自殺に追いこんだことはあったが、まさか、その耕造本人が自殺してしまうとは……。 オレにはどうしても信じられなかった。 長年の刑事のカンというやつを持ちだすまでもなく、「他殺」の線が濃いのは、誰の目にも明らかだった。 「しかし、ボス」と、やすがいった。 「ボス、でも耕造は完全な密室で死んでいたんですよ」 「話してみてくれ」と、オレ。 「ええ、見つけたのは、耕造の秘書のフミエって女性なんですが、なんでも耕造が会社にあらわれないので、耕造のマンションに様子を見に行き、そこで発見したというわけなんです」 「ふ〜ん。じゃ、密室でもなんでも、ないじゃないか」 「いえ、それがですね、マンションに行き部屋のインターホンを押しても返事がない。で彼女、合鍵でドアを開け、なかにはいったが……」 「ちょ、ちょっと待ってくれ、なんで彼女が合鍵を持っているんだよ」 「なんせ、秘書ですから、耕造が忘れてきた書類を取りに行くこともあるらしく、そのため、その合鍵をあずかっていたとか…」 「なるほど、続けてくれ」 「で、ですね、なかにはいったが耕造の姿がない。さらに書斎を見ようとしたが、なんと書斎には鍵がかかっていたんですね。これはおかしいと、彼女は、すぐさまマンションの管理人の小宮を呼びに…」 「待ってくれ、なんで鍵がかかっていると、おかしいと思うんだ?」 「ええ、耕造はなかにいるときだけしか、そこに鍵をかけないらしいんですよ」 「ウーン…さすが秘書、そこまで知っていたか…」 「話を続けます、で、小宮が部屋に行き、ドアに体あたりしたら、バキーッとはずれて」 「ドアの鍵が?」 「いえ、わくの止め金のほうが…。最近のマンションの内装なんて、そんなものなんでしょう」 「で、耕造の死体を発見したわけだな?」 「ええ、それと、たたきあけたドアには、なかからキィが差し込まれていた、というわけなんです」 やすはそういうと、さっそくその部屋の見取り図を描きはじめた。オレはそんなやすを横目に見ながら、タバコを灰にする作業に専念していた。 「これは、本当に自殺なのだろうか……?」 |
1.前知識(操作方法、行動範囲など) 2.登場人物 3.オープニング 4.捜査開始〜現場 5.事情聴取 6.しんかいち〜京都 7.しんかいち〜すみれ荘 8.すもと〜エンディング 9.番外編 |