PC-6001に搭載されてるVDP MC6847(のMITSUBISHI製品)は、RGBではなくY,φA(R-Y),φB(B-Y)という式差信号を出力しています。
Y信号よりもφB信号→φA信号の順で遅れがあります。色ズレ(クロスカラー?)が出やすいのかな?
Y信号は4段階+NTSC制御信号が2段階の出力です。
φAは3段階の出力です。
φBは4段階の出力+NTSC制御信号が1段階です。
Y,φA(R-Y),φB(B-Y)の組み合わせで8種類+1種類の黒が表示されます。ただし画面モード(アトリビュート)によって表示出来る色が決まっています。
PC-6001のビデオ出力部分のアナログ回路の個体差や劣化によって、出力される映像に違いがあります。特にPC-6001mkIIとPC-6601は画面がうっすらと赤くなる現象が発生しやすくなる現象が多発しているようです。そこで手元にあるPC-6001を2台、PC-6001mkII、PC-6601で同じプログラムを実行して、表示結果を同じ機材でキャプチャしてみました。 ※このページはブラウザの横幅を1400Pixel以上に広げた方が画像を比較しやすくなります
PC-6001とmkII/6601は個体差というレベルではなく、そもそもハードウェアの構成が違うのですが(VDP自体が違います)、6001とmkII/6601のMODE1ではこれだけの差があるという参考のために用意しました。
まず、実行したプログラムはこちらです。SCREEN MODE3のカラーセット2を使用しています。
1台目は緑の成分が低めです。2台目は全体的に1台目よりもレベルが高く若干ですが明るめです。2台の青色のバーを比較すると、青と緑の成分が逆転しているのがわかるくらいに差が出ています。
赤みがかかっていた個体だったのですがコンデンサを交換してあります。青のレベルが低いので半固定抵抗の調整をした方がよさそうです。
コンデンサを交換していない個体です。画面外枠の黒い箇所をみると全体的に赤みがかかっているのですが、これは緑色成分が落ちているのが原因のようです。